TOC用語集

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移送バッチ

ある資源から次の資源に、同時に移される数量。

一時的ボトルネック

ある時点でボトルネックのように見え、その時点よりも後の時点では余剰キャパシティを持っているように見える資源。一時的ボトルネックは「擬似制約」である。

動きまわるボトルネック

「動きまわるボトルネック」という用語は、「一時的ボトルネック」という問題が、ある資源から別の資源に動いて行くように見える症候群。動きまわるボトルネックは「擬似制約」である。

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か行

過剰な作動

利用の限度を越えて、原材料を処理するための資源の作動。

擬似制約

実際には、方針の制約の結果である物理的な制約を擬似制約と呼ぶ。

キャパシティ制約資源

利用可能なキャパシティが、市場需要が求める製品数量、製品ミックス、需要変動に対応する会社組織としての能力を制限している資源。

業績測定尺度に由来する制約

業績測定尺度は、それらが、組織の目標を達成することと調和しない行動を起こさせたり、これらの目標の達成に必要な行動を思い止ませたりすれば、制約である。

業務費用

業務費用とは、会社が在庫をスループットに変換するために使ったお金。

原材料制約

原材料制約は、原材料の利用可能量が、計画製品フローを維持し、市場需要を充足するのに必要な量に等しいか、小さい時に存在する。

原材料の消費

ある資源の利用に使う原材料の消費。

原材料の利用

スループット所要量をサポートするあるプロセスでの原材料の消費。

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さ行

在庫

会社が販売しようとしている原材料に投じられているお金。在庫 = 原材料、購入部品、仕掛品、最終製品在庫に含まれている材料の購入費

在庫バッファ

在庫バッファは、最終製品、仕掛品、原材料の形態で保有される個々の製品の在庫で、通常のリードタイムよりも早く顧客オーダーに応えることを目的とする。在庫バッファは、特定の市場条件が求める反応速度に、システムが応えられるようにするために設計される。

作動 (Activation)

原材料や製品を処理するために資源を使うこと

市場の制約

この種類の制約は、ある会社の製品やサービスへの需要が、その会社の供給キャパシティに等しいか小さい場合、または、製品やサービスへの需要が、なんらかの他の理由で、その会社のボトムライン業績を制限する場合、存在するという。この種類の制約には、この会社の製品やサービスすべてにたいする既存顧客からの需要を含む。

従属性

従属性は、ある作業やアクティビティが、他の作業やアクティビティが終わるまで、開始できない場合に存在する。

処理バッチ

ある資源で、異なる製品を生産するために作業を切り替える前までに、その資源で処理される製品の数量。

シンクロナス・マネジメント

シンクロナス・マネジメントは、ある組織の持つ資源とアクティビティを相互に依存するネットワークの要素と考え、それらを、組織全体の業績を最適化するように管理することである。

スケジュールのコントロール・ポイント

製品フローの中で、利用 (utilization) されることなく、単なる作動 (activation) が行なわれる可能性のあるポイント。スケジュールのコントロール・ポイントは、製品フローの中で、下記の四つのポイントでのみ存在すると定義されている。

  1. 原材料投入ポイント
  2. CCR
  3. 分岐点
  4. 収束/組立ポイント

スループット

スループットとは、生産ではなく、販売を通じて実際に発生するお金である。スループットには二つの定義がある。

  1. スループットは、売上から購入原材料費を差し引いたもの。
  2. スループットは、売上から真の変動費を差し引いたもの。

スループット・キャパシティ

ある資源のキャパシティのうち、工場のスループットを直接的に支えるのに必要なキャパシティの大きさ。(ここで、スループットが強調されていることに注意。スループットは、ワークセンターや部門の産出量ではなく、販売される製品数量と関連している。)

制約

組織によるより高い業績の達成を制限するものは、すべて制約である。このとき、業績は組織の目標(ゴール)との対比で測定する。

制約管理プロセス

下記の四つのステップからなる制約に基礎を置いた改善プロセスで、企業業績の継続的改善を駆動する。

  1. システムの制約を識別し、選択する
  2. 選択した制約による限界を所与として、システムの業績を最適化するように作業ルールを決める
  3. システムの制約に焦点を合わせ、システムの業績を改善する
  4. このサイクルを反復する

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た行

タイムバッファ

タイムバッファは、原材料が製品フローの特定の場所に、段取時間と処理時間から計算される時点よりも早く到着できるようにするための、追加的な計画リードタイムである。タイムバッファは戦略的に設置され、どのようなプロセスにも本来的に存在する内部的な混乱からシステムのスループットを防護するように設計される。

段取時間

特定の機械、資源、ワークセンター、ラインを、ロットAの最後の良品の生産から、ロットBの最初の1個の生産に転換するのに要する時間。

統計的変動

どんなプロセスにも存在するプロセス固有の変動性。

ドラム

(工場の)詳細基準生産計画で、生産システム全体のペースを設定する。ドラムは、顧客の要求と生産システムの制約を調和させなければならない。

ドラム・バッファ・ロープ

シンクロナス・マネジメントに基づく論理システムで、ワークフローを計画し、コントロールすることに使う。

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は行

バッファ

どんな生産プロセスにも存在する変動性による混乱から、システムを防護するため、計画的に追加するリードタイム(タイムバッファ)、または、通常のリードタイムより短い時間で、顧客オーダーに応えることに使う在庫(在庫バッファ)。

物理的(資産)制約

性格的に物理的で、タンジブルな制約で、制約であると認識するのが容易。この種類の制約には、機械のキャパシティとケイパビリティ、要員の利用可能人員と彼らのケイパビリティ、原材料の利用可能数量と品質、利用可能なスペースの有無。

変動対応キャパシティ

ある資源のキャパシティのうち、スケジュール回復ケイパビリティをもたせて、スケジュールを完全な状態に保つのに必要なキャパシティの大きさ。 方針の制約

その性格からいって、物理的でない類の制約。この種類の制約には、測定 (measure) や方法 (method) に関連するすべてのシステム体系を含み、組織が行なう、戦略的、(日々の)戦術的な意思決定を支配する考え方 (mindset) すらさえも含まれます。

ボトルネックでない資源

市場需要が求めるキャパシティよりも大きいキャパシティを持つ資源。

ボトルネック資源

市場需要が求めるキャパシティに丁度見合った大きさか、それよりも小さいキャパシティしか持たない資源

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ま行

未利用時間

段取、および、原材料の処理に使われていない時間。

ムダ

生産環境内に存在するもので、顧客の欲する製品を生産し、顧客の欲するサービスレベルで顧客に納入するのに不可欠な最小量を越えた原材料、部品、設備、施設、労働力、時間などのすべてをムダという。

ムダな時間

「スループットに変換できない原材料の処理に使われた時間。これには、不良品の生産、予定されていない、または、必要でない仕掛品の処理、即座に需要のない最終製品の生産に使われた時間を含む。

メソッドに由来する制約

メソッドは、使われる手順やテクニックにより、組織の目標と両立しないアクションや影響が生じるなら、制約である。

ものの見方による制約

物の見方は、もし、組織の思考プロセスや組織風土が、組織としての目標の達成に必要となる適切な業績評価尺度やメソッドの設計やインプルメンテーションを阻むならば、制約である。

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や行

余剰キャパシティ

ある資源のキャパシティのうち、スループット・キャパシティ、変動対応キャパシティの合計を越えるキャパシティ。このキャパシティは、スケジュールを完全な状態に保つ能力に影響することなく、除去できる。

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ら行

ランタイム

ある特定の作業で、1個、または、1ロットを処理する時間。ランタイムには段取時間を含まない。

利用

会社の業績向上に、プラスに貢献し、スループットをもたらす原材料や製品を処理するために資源を使うこと。

ロープ

ドラム・バッファ・ロープシステムの一要素で、下記の二つのことを実現するのに必要な最低限の一組の命令から構成されている。

  1. CCRでない資源が利用される(過剰に作動されたり、必要でない作業に割当てられたりされないようにする)。
  2. システムとしての全体的なスループット計画を実現するように、原材料がシステムに投入され、バッファに流れる。

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