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[整理No.013] 投稿 I さん(匿名)
金型工程における外注の判断基準

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==============1回目のメール==============
質問:「金型工程における外注の判断基準」

小林英三様

はじめまして。Iと申します。
最近TOCに興味を持ち始めて、このTOC-JAPANのホームページを見つけました。
早速ですが、現在、私の勤めている会社では、以下の様な実態があります。
TOCの側面から、アプローチする方法が有りましたら、アドバイス頂けたら幸いです。
私どもの部署では、金型を製造しております。ご存知だと思いますが、金型は個別受注生産(一品料理)になります。そういった前提を踏まえ、今、同時期に、XとYという金型を受注したとします。(下図参照)

■金型X:部品1と部品2を各々製作し、組立て金型Xを作る(売値:58万円)
部品1―
    ├組立-金型X
部品2―
■金型Y:部品3と部品4を各々製作し、組立て金型Yを作る(売値:65万円)
部品3―
    ├組立-金型Y
部品4―

また、各々の部品を製作する工程は、以下の様になります。
部品1:原材料(1万円)→工程A(40分)→工程B(60分)→工程C(20分)
部品2:原材料(2万円)→工程D(50分)→工程B(30分)→工程F(2000分)
部品3:原材料(5万円)→工程A(40分)→工程B(1200分)→工程E(20分)
部品4:原材料(3万円)→工程C(100分)→工程B(700分)→工程G(300分)

ちなみに各部品を外注に出した時の費用(変動費)は、以下の様になります
部品1:3万円
部品2:35万円
部品3:25万円
部品4:20万円

ここで納期を守る為に、弊害となっている工程B(ネック工程)について対策をとらなければならない事態が発生したとします。

(ネック工程は徹底的に活用されているという前提で外注に出すしかない時)そうした場合、部品1~4をどの順で外注に出したほうが良いかの判断基準みたいな物が、TOCの理論の中であればお教え頂ければと思います。

よろしくお願い致します。

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==============2回目のメール=============
小林英三様

Iです。お忙しいところ、ご検討有難うございます。
早速ですが、ご質問に対して、ご連絡いたします。

[1]外注に出すときは、原材料は支給ですか。
 基本的には、原材料は、外注先で調達することになります。
 しかしながら、頻度は少ないのですが、弊社の方で調達し支給するケースもあります。(当初は、内製を予定していたが、急遽外注に出す事になった場合等は支給している)

[2]需要は、どのように想定すればよいのですか
 月に5~8型受注する月(納期もほぼ同じ)もあれば1型程度の時もあります。
 できる限り、内製で行い、どうしてもネック工程の負荷が一杯で、かつ、納期をずらせない場合は、部品単位で外注に出すやり方を行っています。

ご質問に対して、回答になっているか???ですが、とりあえずご返信いたします。 また、不明な点などありましたらお知らせください。

よろしくお願いいたします。

回答:「金型工程における外注の判断基準」 小林英三

I 様

遅くなりましたが、ご質問にお答え致します。

表に書いてある前提に加え、原材料は支給する、と前提しています。また、期間は1ヶ月です。需要については、金型X、Yが等しく、その大きさは、最大2000分の処理時間から、4個-9個にしました。

また、添付の解は、例えば、各事業部へのヒヤリングで、月間需要を、あらかじめ、知ることが出来るという前提に立っています。

非常に、ショート・ノーティスで来るような場合は、ともかく、納期に間に合わせることが最優先で、経済的考慮の入り込む隙間はありません。

ご承知の通り、スループット会計の基本は、線形計画法と同一です。そして、線形計画法の延長に、混合整数計画法(MIP)があります。添付の解は、MIPを利用して得たものです。何故なら、例えば、部品の0.83個を外注に出すわけには行かないからです。

この解(下記添付)は、多分、正しいと思いますが、なぜ、こうなったかの理由は、ご自身でお考え下さい。

なお、この問題の回答に、2.5日ほど、費やしました。為念。

また、線形計画法、MIPについては、拙訳 「数理計画モデルの作成法」(H. P. Williams著,産業図書)をご覧下さい。

小林 英三

ここをクリックして添付資料を参照してください

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