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[整理No.009] 投稿 佐々木俊雄
「EMS (Electronics Manufacturing Servide)」について

数日前(2002年3月末)の夜、NHKで、EMS (Electronics Manufacturing Service) についての放送がありました。ご覧になった方も、多いと思います。(2002年3月24日)この手の会社は、日本では、ソニーだとか、NECの製造工場を買収し、世界に拠点を持って、客先(例えば、国内で言えば、三洋、国外で言えば、オーストラリアの会社で北米を市場とした会社など)が設計したものを、短納期で納入するというサービスを行っているとのことです。

その中で、目を惹いたのは、NHKで放映された日本のある工場(東北にあり、もと、ソニーの工場)では、一日に、段取り換えを30数回も行う、ということでした。ここに、小生は、TOCの「DBRの匂い」を感じました。

アメリカのこのEMS会社が、日本の工場に目をつけたのは、日本人の手先の器用さが、製品がなんであっても、小さくしてしまうという、ということのようでした。

以上、ご参考。

小林 英三

[整理No.009] 佐々木俊雄氏よりのメール

小林様、

「ソニー中新田、ソレクトロンに売却」というニュースは、私の身近に起きたこともあり衝撃的な「事件」でした。それ以来EMSという存在が気になっておりましたが、その動きが最近、特に大きくなってきたように感じております。

EMSの動きを始めて日本に伝えたのは、TOCでおなじみの稲垣さんではないかと思います。稲垣さんは1年程前にもEMSに関する本を出しておりますが、それを読むと、今起きているESMがらみの「産業構造の変遷」の様子が窺えます。

ソレクトロンの工場(米国)を見たJITの担当者の話では「工場は何の変哲もないごく普通で、生産性が高いとは思えない」勤勉に働く日本のJITの工場から見れば、むしろ「改善の遅れた工場」だというのです。しかも、EMSが担当している製造・組み立ては今や、付加価値が低いといわれている部分です。

しかし、業績をみれば利益率にしてもROAにしても、電気関連の日本企業のそれを上回っているようです。その理由は、TOC流に言えば、「全体最適なサプライチェーンの構築による利益速度の高速化」といえるのではないか、と思います。

そこに現場改善のノウハウを持つ日本の工場を手に入れれば、ゴールドラット博士がかつて恐れた「部分改善では世界一流の日本に全体最適のTOCを教えたらうんぬん、、」がEMSによって具体化されることになる、そんな感じさえしてきます。

「現場改善技術を持った日本の企業がいかに全体最適化するか」と「全体最適のマネジメントを持った米国EMSが現場改善技術をいかに取り込むか」の競争になってくるように感じております。

佐々木俊雄

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